ロジカル奏法Lab.

ギターの奏法や音楽の知識、ライフハックなど

ギターは何から練習すべきか

ギターの練習の順序とは?

 ギターが好き!うまくなりたいという方はきっと多いことかと思います。しかし僕も教室でレッスンをしていて初めていらっしゃる方に「ギターは持っているんだけど何から初めて良いのかわからないんです…」という相談を良く受けることがあります。

そもそも楽器の練習をするということはどういうことでしょうか。

目的を明確に分けよう

僕が思うに音楽、そして楽器には2つの目標があると思います。まずひとつ目は技術の上達。そして二つ目が音楽性の向上です。この2つを一緒にして練習している方をよくお見かけしますが僕の経験上あんまりおすすめしていません。人の処理能力はそんなに高くないからです。ミスも減らしたいけど滑らかにメロディーを歌わせたいと言うのは正直練習の仕方としてはかなり無理があるように感じます。

更に分けよう

とにかく今自分が何のための練習をしているのかはっきりと認識しないと行けないと思っています。いわゆるテーマ決めです。これはいくらでも細分化でき具体的なほど効果が高いと思います。例えば技術アップの練習でしたら、まずは左右のどちらの手を鍛えたいのか決めます。ここでは仮に左手としましょう。では左手のテーマといえばどんなものがありますでしょうか?脱力、押弦の正確さ、フォームの改善、各指の独立、ストレッチ、セーハなどたくさん出てきます。更にフォームを直したいとするならば、「弦から指をなるべく離さないようにする」とか「肩や肘など全体的な形の見直し」とかどんどん細かく設定できると思います。

実際の練習はどうするか

じゃあそれを改善するための練習とはどういったものが良いのかという話ですが、正直一番有効だと思うのは自分で基礎練習を創作してしまうことだと思います。どんな練習が効くかはどうしても個人差が出ていますのでこんなのやってみたらどうだろうといろいろ試してみてください!僕がやってきたものはここでも少しずつ紹介していけたらと思っています。

ただ、大事なのはテーマを意識することですから同じ曲を練習しても「今自分はこれを直しているんだ」と頭のなかでしっかり認識するだけでも違ってくるはずです。というかしないと練習にならないと思っています。

あと、それがきちんと意識しながら弾けるところまでテンポを落とすこと。これに尽きます。

練習法は考え続けるべき

練習効率とかいうと「音楽はそんなに甘いもんじゃない、量も必要だ」とか言う人が時々いますがそんなのわかった上で言っているつもりです。なんせ僕は専門学生時代は9時から15時まで音楽の授業を受け15時から22時まで毎日練習していた人間ですから量の必要性はとてもよく感じています。

ただギター以外にお仕事や家事をしていたり他にもいろんなチャレンジされている方が忙しい中でいかに上達を感じるかは音楽を楽しむためにとても大切なことですから、より良い練習法をこれからも考えていけたらと思います。